高耶さんの誕生日


今日は7月23日―――高耶さんの誕生日です。
直江は3ヶ月も前から、この日の計画を立てていました。

直「高耶さん、今日は私のレストランにご招待しますよ」(ちなみに直江はレストランのオーナーです)
高「だからこんな格好させたのか。お前の店、やたら高そうだもんな」
直「とてもお似合いですよ、高耶さんv」
実は高耶さん、直江の仕事場に行くのは今日が初めてなのでした。



と、いうわけで。




直江が経営するレストランにやってきました。



ギャルソン「直江オーナー、お待ちしておりました。 本日は大切な方といらっしゃるとお聞きしていたので、シェフには最高の食材を用意させましたよ」
直「そうか、楽しみにしているよ。こちらが高耶さん、私の大切なひとだ」
高「なお……っ(堂々と公言するなっ!)」
ギャルソン「高耶様ですか。本日は心ゆくまで、当店自慢の料理を堪能していって下さいね」
直「さあ高耶さん、何が食べたいですか?今日はあなたの誕生日なんですから、何でも好きなものを注文して下さいね」
高「…って言われても、料理名が難しすぎてよくわかんねーよ;しかもコレ、1品1品が高すぎ…」
直「世界中の最高級食材を個人輸入していますからね。ちゃんと値段に見合った、素晴らしい味なんですよ」
高「って言ってもさ……」
直「それじゃあ、注文は私に任せて下さい。あなたの好みは熟知しているつもりですからねv」
ウエイター「ご注文はお決まりになりましたか?」
直「この地中海産の真鯛のカルパッチョと、米沢牛とフランス産フォアグラのソテーと、……(云々)」←適当なのでスルーして下さい
高「ちょっと頼みすぎじゃ……(もう5万円分は頼んでるぞ;)」
直「1皿1皿が上品な量ですから、十分食べきれますよ。―――以上、頼むよ」
ウエイター「かしこまりました」
高「(金持ちの金銭感覚は理解できねーな…)」
直「高耶さん、せっかくの誕生日なんですから、そんな不貞腐れないで」
高「だっ……誰が不貞腐れてるよっ!ただ、お前の金銭感覚叩き直してやろうかと思ってさ」
直「私はただ、あなたが美味しいものを食べた時に見せる、幸せそうな顔が見たいだけですよ」
高「何だよ、それじゃあオレが食い意地張ってるみたいじゃんか……」
直「そういう意味じゃないですよ。あなたはどんな表情も素敵です」
高「うまく誤魔化された気がしないでもないけどな―――んっ!」
直「さあ、お喋りはこの辺にして、食べる為に口を動かしましょうね」
高「んんっ!んんんん〜〜〜っ!!(バカッ!公衆の面前でキスするな〜〜っ!!)」
いちゃついている二人に、料理が運ばれてきました。
ウエイターさん、居たたまれなそうですね。哀れ……

ウエイター「お…お待たせいたしました、前菜になります…」
直「ん?ああ、すまない。高耶さんがあまりに可愛らしいものだから」
ウエイター「は……はぁ(お願いだから自粛してくださいよ〜〜;;)」
高「(オレもうこの店、一生来れねぇ……///)」
直「さぁ、戴きましょう高耶さんv」


こうして、高耶さんにとっては嬉しくも恥ずかしい食事の時間は流れ……
食後、謎のギター奏者に二人の愛を歌い上げられ……

高「(は…恥ずい―――っ///)」
店を出た二人は、外のベンチで暫し食休み。

直「高耶さん、満足して戴けましたか?」
高「ん、すげー美味かった。あの値段にも納得いったよ」
直「それは良かった」
高「お前の仕事場も見れたしな。いいトコじゃん」
直「一応努力して築き上げた店ですからね。そう言って戴けると嬉しいですよ」
高「今日は……アリガトな、直江」
直「高耶さん……あなたからそんな素直な事を言われると、我慢できなくなりそうですよ…」
高「…我慢なんてしなくてもいいんだぞ?」
直「高耶さん―――っ!!」
高「んっ!んう……っ…―――は……はやまるなよ」
直「そうですね、帰ったら思い切り愛してあげる……」



そんなこんなでお約束の結末です。


直「あらためて、お誕生日おめでとうございます、高耶さん。あなたが生まれてきてくれて、本当に良かった」
高「ばか……そんな恥ずい事言うなよ///」
直「今更でしょう?―――今からもっと恥ずかしい事を言ってあげますよ。恥ずかしいコトもいっぱいしてあげる……」
高「なおえ……来いよ…」
直「高耶さん……」

(書いてるコッチが恥ずかしいっての!)
そうして、一晩中愛を囁く直江と翻弄される高耶さんでした。

(布団の中でモゾモゾ何かしちゃってます)





END


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